2011年12月31日土曜日

遠い日の歌

 






  なんだかとても絵を描きたい。ちょっと本格的に。


  そういえば昔、大学に入ったばかりの頃、僕は服をやるか絵描きになるかで迷ったことがありました。

 小学校時代に、僕の夢は漫画家ですって時期もあったな。

 パラレルワールドがあれば、その世界では僕は画家かもしれないし、漫画家なのかもしれない。売れてるかどうかは

 知らないですけど。





  服をはじめて11年目の年がもう終わります。 

 いつの間にか31歳になってしまった。おっさんだ。

 そういう年頃なのかといってしまえばそれまでなのですが、
 
 最近の僕はいつも切なさを感じるのです。なんとなくいつも、懐かしさの入り混じったもの寂しいかんじがする。

 そういう年頃なのだろうといってしまえばそれまでなのだが、、

 この切なさの正体はいったい何なのだろうか。 考えてみました。


 


  考えてみましたと書きましたが、考えるまでもない。


  僕は過ぎ去ってきた年月、若さのようなものに憧れているのだ。

 切なさの一番の原因は、その憧れは決して実現することはないからです。当然のことですけども。

 叶わない恋のようなものによく似ているのです。

 まあ今ならぎりぎり大学生っぽくはなれそうだけど。おっさんになってしまった僕が高校生になんて絶対になれない。

 若さとはきっと無条件に素晴らしいものなのだろう。やりたいことをなんだって始めることができる。


例えば漫画やドラマを見ていて、未だに青春ものが好きだったりする僕は、
高校生あたりが主人公だったりする
恋愛ものや、バスケとかサッカーとかの青春スポーツものを見て昔とかわらず、
むしろ昔よりも感動して、うぐうゎぁ!としょっちゅうひとりで泣いたりします。

まあ、感動している最中はいいのですが、その後ふと、我に返るとなんだかとても寂しい
気持ちにもなるのです。
そしてその寂しさは年をとるごとに深いものとなってくる。懐かしさにも似ている寂しさだ。

自分で言うのも何ですが、僕は気持ち、心意気は中学高校のとき以上にあつく生きている
ように思います。
清くなくてもいいから、多少正しくなくてもいいから、美しく生きたいと感じています。
自分の気持ちを大切に生きています。

小学校の頃、休み時間に一生懸命サッカーボールを蹴っていた自分を感じることはできるし、
そのときの無我夢中だった気持ちを思い出すことはできます。
とてもワクワクしていた。そこまで昔であるとも感じません。

でも、いかんせん僕はもう31歳のおっさんなのです。その事実は絶対に変えられません。
当たり前すぎますが、過去の時代に戻ることはできないのです。
 
この切ない感覚はとても深いものであり、僕は大切にしたいと感じました。
誰しもが抱いていくであろう、この年月と共に深まってくる切なさとしっかり向き合うことで何かを表現したいと思うのです。
しばらく後ろばっか見て生きていこうと思います。

そんなかんなで、

過ぎ去ってきた年月の切なさを胸に抱きつつ、
とりあえず本能にまかせて女の子の絵を描いていこうと思います。
なぜ女の子なのかというと、僕にとって女の子とは切なさの象徴だからです。
僕を突き上げてもくれるし、思いっきり突き落としてもくれます。
恐怖喜び不安怒り涙昂揚全てがそこにはあり、これ以上の存在はありません。

力の源はいつもそこにあった。

パラレルワールドで生きている画家の僕にちゅろっと手招きをされているみたいです。
なんだかんだで僕の本業は服をつくる人なので、色塗りはえりんこに手伝ってもらおう。

2011年大晦日、ひとりアトリエで女の子の絵を一生懸命描いている31歳。
素晴らしく切ない。せめてデザイナーらしく服でもつくってろよといいたい。
でも、そんな自分に満足であり、そんな自分がしっくりくるのだからしょうがない。

出来るだけ自分の気持ちをしっかり感じ取り、自分に正直に生きるのであります。
絵に描いたようなかっこよさなんて僕には必要ないのだ。

このザワザワした気持ちの中、どうも今日はみんなで集まってバカさわぎする気にはなれません。
きっとこの切なさの中に僕にとってとてもとても大事なものがあるのだ。
未だそれが何なのかよくわかりませんが、それをつかみ出すのだ。
そのために表現していく。僕はその繰り返しだ。

そろそろ12時をまわりそうなので、年越しそばを食べに昨日アトリエの近くで発見した
定食屋のおばちゃんに会いに年越しそばを食べに行こうと思います。 
あのおばちゃんも若いころは綺麗だったんだろうな。

それでは皆様、良いお年を。。





 

2011年11月16日水曜日

予約受注会②

 

前シーズンよりお取扱いいただいているお店のALIGHT様にて、
12SSコレクション商品の予約受注会が11月19日、11月20日(今週の土日です。。)行われます。

お近くにお住まいで、ご興味のある方は是非ご来店ください!


ALIGHT

香川県高松市田町3-15佐 野ビル2階 営業時間13時~20時

2011年11月14日月曜日

collectionページ更新のお知らせ

 

 
はるかきみへ ホームページの collection にて、12SSの服の詳細ページをアップいたしました。
また、ブック掲載の12SS(IMAGE VISUAL)のページの画像も、より可愛い写真に選び直しました。
よろしければ覧ください。


 12SS collection

             
 12SS collection (IMAGE VISUAL)

予約受注会のお知らせ ~the LOGIE~

はるかきみへ の服を扱っていただいている、セレクトショップの the LOGIE様 にて、
2012S/Sコレクションの予約受注会を行っていただいております。 LOGIEホームページにて
ご注文可能となっております。(ご注文期限11月15日(火)迄)

LOGIEの店長竹内さんと、看板娘のサイコちゃんとは、新しくできたはるかきみへ のプレスルーム(詳細は後程お知らせします)で、今季の服をご紹介した後、うちのスタッフも一緒になりまったりと飲み明かしました。

お二人とも”何かを表現する”ということに対してとてもアツい方々で、
また僕自身、展示会後仕事が一区切りついていたということもあり、
久々に日常のわずらわしいことを忘れ、楽しい時間をすごすことができました。

お店の仕事だけでなく、竹内さんは音楽(現在current of air、元サザンハリケーンのギタリスト)、
サイコちゃんは絵をやられてます。 ついでに僕は服をつくっています。

ありきたりな言い方ですが、表現手段が異なるだけで、真摯に、人に何かを伝えるために何かを表現する場合、どのジャンルでも、その根底にあるものはそれぞれ通じているものが、
確かに存在すると思います。

そして、この世の中は明るいものだけでなく、暗い闇もたくさん存在します。
必ずしも正直にやれば万事がうまくいくのかといえば、そういうわけでもなく、
そんなことはいやというほど知りつつ、戦いつづけるのだ。

自分に対して、世の中に対して真摯に、正直に。
仕事として、時には、というかたくさん、とても非効率的で割が合わないなんてことは
しょっちゅうです。

でもそんなことは知らん。
それでもつづけるのは、そこに世の中の明るさとか暗さとかを包み込んでしまうくらいのものを
その表現に対して感じているからであって、そこに自信と自身があるからなのです。 
うおおおおお。

とかまあ、なんとなくですが、そんなとこまで通じることがあるものです。
きっと竹内さんもサイコちゃんもこんなかんじのことをなんとなく理解してくれそうな気がします。
世の中みんながみんな、僕のような人間ばかりではありません。
むしろ僕はかなりの少数派なように感じます。

だから、同じようなかんじの人たちとお話することはとても楽しいのです。
 

the LOGIE

東京都調布市仙川町1-3-5 マンション松葉101


 

2011年11月6日日曜日

どこまでも

 

 




2012SSコレクション、展示会を終えようやく一区切りつき、いつもの自分のペースで
まったりと仕事が進められるようになってきました。

翼のある服~自分の空を飛ぶ~というテーマで、どうにかこうにか
女の子が飛びたち、おちるところまでをブックで表現できたかなと思います。
それにしても、今回はいつにもましてヘロヘロになりました。

とにかく、自由に!まじで自由に!高く高く!どこまでもいくのだ!!
と、それはまあアホみたいに威勢よくコレクションにとりかかっていったわけですが、
自由って思ったよりも大変です。わかっていたことなんですが。。

何もない、何も決まっていないところから、ひとつのディテール、ひとつのパーツ、一着の服、
ひとつのコレクションをつくりあげていく。そのひとつひとつにある無数の選択肢を決めていくのは
僕たち自身なのであって、その選択には責任も伴う。それが自由ということだ。これが案外重い。

そして、自分の空を飛ぶということは、そのひとつひとつの選択を自分の経験と記憶からしっかり
判断し、後悔しない選択をしつづけなければならないということです。
隙を見てはサボろうとする僕自身とも向き合っていかなければなりません。

そういった高い意識の中で仕事をしていると、怖いことに、気を抜いたら気を抜いた分、
後悔してしまう結果も生まれてしまいます。

「もう疲れたから」「なんとなくこれでいいや」「無難に」などなど、安易に選択してしまうと、
結局後悔することになることが多いのです。

あたりまえですが、高い意識により生み出されたモノがたくさんある中で、
低い意識により生み出されたモノがポツンと存在すると、自分の中でどうしても
目立ってしまうのです。

どうにもこうにも許しがたい存在になってしまうのです。そして後悔する。
だから、そうならないために気持ちを常に高い状態にしていなければならないのです。

もちろんつらいだけでなく、だからこそ得られるかけがえのない何かや満足や楽しさもたくさん
ありますが、相当なエネルギーと覚悟も必要なのです。
だから、正直つかれました。ヘロヘロヘロヘです。でも、とてもとても心地よいです。

今回のコレクション以前にも、翼の~、羽~と、僕の服にはよく翼が登場してきました。
僕はなんとなく翼とか空とかがとても好きなんだと感じています。
というかみんな翼とか空は好きなんだと思います。
だから一度思いっきり翼を考えてみたいと思いました。

”翼のある服”というテーマのもと、僕たちの過去の経験と記憶と、
未来を見つめる視線から生み出された今回の服たちは、これからの僕たちの経験、記憶となり、必ず未来への翼となってくれます。




2011年10月11日火曜日

翼のある服 -自分の空を飛ぶ-

 
 
 
 



   http://harukakimie.typepad.jp/blog/



   コレクションページに2012春夏コレクションのイメージ写真集をアップしました。
 
 
 
 


 

2011年9月7日水曜日

2012年春夏コレクション

 

 



画像拡大 → http://www.aleaders.jp/usr/harukakimie/2012SSCollection.jpg




はるかきみへ



2012 Spring & Summer Collection


                        
「 翼のある服 」
  



10月初旬、冊子にてコレクションイメージを発表。

又、はるかきみへホームページのcollectionページにも同じ写真を掲載いたします。




<展示会>
                             
日時 : 10月18日(火)、19日(水)、20日(木)、21日(金)  

会場 : ベルサール渋谷ファースト roomsLINK内にて展示発表いたします。

http://www.roomslink.com/






 

2011年8月30日火曜日

真心を込めて

 

 
  夜はカレーとからあげ、ひややっこ、マカロニサラダ、味噌汁。飲み物は麦茶かジュース。

  朝はタマゴと、ハムレタスきゅうりのサンドイッチにスープ、牛乳。 
 

  朝晩共に食べきれないくらいの量。



  これは僕が実家に帰ったとき、親がよく作ってくれるメニューです。

 これにお盆ならばスイカ、正月ならばお雑煮と餅がつくといった具合です。

 プラス、どっさりのデザートとお菓子。 大体こんなかんじだ。

 特にうちの母親は待ってましたと言わんばかりに料理などに腕をふるってくれます。当たり前のように。

 そして、もうしつこすぎると感じてしまうくらい僕のことを気づかってくれます。


  何がすごいかって、その気持ちの純粋さです。特に母。見返りなど微塵も求めてはいない。

 自分のこと以上に自分の子供のことを考えているのだろうと思います。何歳になっても。

 これが真心というものなのだろう。



おそらく僕は子供を育てるといったことはないように思います。

なぜなら、イマイチ子供を育てることを想像できないからです。
人生何が起こるか分かりませんが、そもそも想像もできないのだから、
現実に起こることはほとんどないでしょう。


それでは、服に対してそれだけの真心を持つことはできるだろうか。
いつからか僕は、自分のつくる服たち、そして人生をとおした服づくりそのものが僕にとって
子供のようなものなのだと感じていました。うちの親のように、子供に対して立派な親であるように、
僕は自分の子供である服、服づくりに対して真心をもって接しているのだろうか。

そして、その真心はどれだけ純粋なのだろうか、つまり、どれだけ服づくりに対して誠実であるの
だろうか。そんなことを考えてみました。

少しでも良いものにしようと、大小納得のいくまでやりきれているかどうか
これまで培ってきた自分のデザイン、手法に甘えすぎず、新しい発見を求め続けているかどうか
しっかり自分の服づくりを進化、成長させられているかどうか。
服に対してどれだけ正直でいてあげれているのかどうか。
どれだけ服のことをずっと考えているのだろうか。

誰も気づかないような進化でもかまわない。貪欲に求め続ける姿勢が大切なのだと思います。
それが自分にとっての正直なのだと思います。
そして、その進化の絶対値の集まった結果、とても満足のいく、つきぬけることができた
服がつくれるのかなと思います。

昔何かで読んだのか、誰かからか聞いた話を思い出しました。
大人になり親元を離れ、あまり実家に帰らない人は、実はもう親に会う機会があまりない
ということ。

僕は大体、一年のうちに2回お盆と正月に実家に帰ります。一年に大体2回。
あと親に30回~50回位は会えればいい方でしょうか。長生きしてほしい。

親の真心。

僕自身の親と比べると、残念ながら僕の服に対する真心はまだまだなのかなと感じます。
よく作品に心を込めてといいますが、僕はこれから真心を込めて服をつくるのだと、
胸を張って言えるようになろうと思います。

真心とは、何よりも純粋であり、誠実なものです。
そして、母親のようにどれだけ経とうがその心は変わらないのです。
 

2011年7月25日月曜日

開放感

 

昨日は朝から11-12AWの服たちの撮影に行ってきました。行ってきましたが、
まさか昨日行くことになるとはまったく思っていませんでした。
これから撮影をしに行くのだと決断するほんの直前まで行く気なんてまったくありませんでした。

服の撮影にはモデルが必要で、カメラを撮る人が必要で、メイクをする人が必要で、
服もたくさん必要で、荷物の量や場所にもよりますが、いざ野外での撮影となると車も必要で、
それぞれのスケジュールも調整しなくてはなりません。ひとりじゃできないのです。

また、事情あって撮影は今月中にしなければならず、
他にもたくさんやらなければいけないことがあり、僕自身少々混乱していました。

どういったかんじで撮影するのかというのは決まっていたのですが、
肝心の場所がなかなか見つからず、もうなんというか、ぶっちゃけ撮影がおっくうでした。

そんな中、昨日は仕事の後、土曜日ということもあり怖い話、不思議な話
(みんなオカルトとかが好きなのです)をするというのでスタッフの家に遊びに行きました。

みんなが怖い話をするのを横目に、どうにも仕事のことが頭をはなれず、
みんなが楽しんでいる中であまり良いことではないと感じつつも、
ネットで撮影場所を探していました。

そして明け方になり、ようやく「これはっ!」となった今回の撮影場所をみつけたのです。
でも遠い。大体新宿から2時間くらいかかる。 うーむ。。でもいいかんじだ。どうしよう。
なーんかもう時間ないしその辺のスタジオかなんかで無難なかんじに撮っちまえばいいのかなー
なんてと思いつつ、
あいかわらずうそくさい怖い話をしているスタッフのザキエリとヒロちゃんにその公園を見せてみて、
どうすんべかなあと聞いてみたところ、そろいもそろって

「今から行っちまおーぜ!」

という返事が返ってきました。もう始発が走り始める時間だ。
なんとなくあきらめかけて、あいかわらず撮影に関して話が進まないままモヤモヤした気分のまま、
外は明るくなってきたのでそろそろ寝る時間かなと思っていました。 そんな中での
まさかまさかのこれから撮影案。モデルはエリンコがやる。
ヒロちゃはメイクが得意とのこと。カメラは俺が撮ればいいか。何気にみんなひま。
今日は日曜日ですよ。

よっしゃ行くか。モヤモヤが一気に吹き飛びました。
そんなかんなで朝から撮影に行ったのです。
なんだかよくわかりませんがこのかんじ、とてもとてもいいなと思いました。
体は一日仕事した後で、さらに怖い話もした後で、さらにそのまま撮影という大仕事。
みんなくたくたのはずでしたが、そんなの関係ありません。
それ以上にすがすがしい開放感がそこにはありました。


 

2011年7月20日水曜日

翼のある服

 先日男6匹で長野の山奥にキャンプに行ってきました。

 岩魚を釣り、ご飯もおいしく頂き、運よく星空のようなたくさんのホタルを見ることもできました。












 さあ、気持ちを次のコレクションへと向けていきます。


テーマはずっと前から決まっていました。「翼」です。 翼のある服たち。

このコレクションでは展示会前に撮影をし、ブックのようなものをつくり具体的なイメージとして
発表したいと思います。

僕たちはこの夏に自分を描き命を燃やします。

これまで各々見てきたもの、聴いてきたもの、経験してきたこと、感じてきたこと、
感動してきたこと、そういったものに力をもらいながら、ひたすら考えつくるのです。
自分の空をとぶのです。

なんだかその人が前向きな何かを受け取れること。それがその人の空であります。
そして、それぞれの飛び方次第でいくらでも出来上がってくるものは変化します。

テーマがあり、それを表現しようとする人があり、各々の人生のタイミングがあり、
各々の時々の表現があり、葛藤があり、そして、やがて着る人があり、見る人があり、
それぞれの好みがあり、笑顔がある。

そして、それらは移り変わっていくものであり、不変なものなど何一つない。
よって今の段階では明確な答えなどありません。
人間だからこその不明確さ、曖昧さ。計算しづらく、とても扱いにくいものかもしえませんが、
どうしても僕はそういうのに惹かれてしまいます。絶対に大切にします。

経験上なんとなくいえることは、それぞれが丁寧に前向きに取り組み、
それぞれが持つそういった不明確なものたちが深く絡み合ったものは、
有無をいわさず素晴らしいものになることが多い。

雨 雲 虹 星 空 無限大

奇跡は気持ちである。どれだけ前向きかである。どれだけ各々自分の空をとべるかです。
やっぱり夏はわくわくします。

最高の一瞬を描きます。


  

2011年7月3日日曜日

青空

 

100年後について考えてみました。

100年後がどんな世界かなんてあんまり興味はありませんが、
今生きているほとんどが死んでいるのは確かです。

僕はもちろん、テレビに映ってる芸能人やきれいな女の子とかも、好きなスポーツ選手も、
さっきマックでた楽しそうに騒いでた子供たちも、その辺を歩いてるおっちゃんおばちゃん兄ちゃん女子高生犬も猫も親も友達もむかつくヤツもみんなみんな全部死んでいる。

今、一生懸命つくっている服も100年後にも存在しているものはどれだけあるのだろうか。
建物もそうだ。会社とかもそうだ。たくさんの人間のつくりあげたものもほとんどが100年後には
なくなっているだろう。





みんな死んだ後の世界。誰も僕のことを知らないであろう世界。僕にとっては、誰もいない世界。

一見、すごく悲しいことのように感じるけど、
不思議なことに僕にはそれがとてもポジティブなことのように思います。

”100年後はみんないないのだ”ということが、谷底とか海底とかの怖い無の世界ではなく、
青空のような澄み切った”無”のように感じるのです。
おそらくそれが自然の流れだからなのでしょう。

そして、未来にある、その青空は今の僕を自由にしてくれます。

死んでから自由の空にいくのではなくひたすら自由の空をとんでそのまま自由の空で
死んでやろうと思います。どうせそのうち消えるなら、それが恥ずかしいものだろうが
ひたすら自分の絵を描いて生きていこうと思うのです。

さらに、ひたすら描いて描いて、死んだ後に消しきれずに100年後も200年後も1000年後も
残ってしまうようなものもできてしまったら、それはそれで最高なことであり、
そうありたいと思います。

本当にその気にさえなれればどうにかなる世の中ですし、それは何よりも楽しいことです。

初夏の匂いに色とりどりの懐かしさを感じているのがあなたなのであり、
とにかく、できるだけ自分の空をとぶべきだと思うのです。

 

2011年6月15日水曜日

ALIGHT

 

~の神様が降りてくる。

あついデザインや発想、メロディーが頭に浮かんだときなどにそのような
「~の神様が降りてくる」 と表現することがあります。

神が降りてくる。。。

神様が降りてくるんだぜ。。

神様ってなんぞや。

僕が思うに、ここで言う神様はかっこよくいえば人類の知識の集合体のようなものであり、
実は、その辺いたるところにいるのかなと思います。実は神様だらけ。

身の周りのもの、例えばハサミやテープ、空き缶、歯ブラシ、トイレ。。そのデザインひとつひとつに神様はいるように思います。

それでは、どうすれば神様は降りてくるのか。

やっぱり大事なのはその人自身の生き方とか気持ちとか姿勢、
オリジナリティーとか経験なんだと思います。

その人自身により多くの神様を受け入れられる容器ができてないと、せっかく降りてきても気付くことすらできません。

神様は辿り着くべきデザインや発想へのきっかけでしかないのです。
大切なのはやっぱり神様を受け取るその人自身なんだと思うのです。

そのゆらゆらと浮遊している神様たちとタイミング良くうまく出会い、その人自身が既にもっている個性や経験と結びつくことではじめて化学反応を起こしてキラっと輝き、
価値のある新しい何かが生まれるのかと思います。キラっとね!




先日、高松市の田町にある「ALIGHT」様というお店に、
はるかきみへを新しい仲間として迎えていただきました。
我が服たちも気合いを入れて並んでいることかと思います。 おまえらあんま力むなよー

それでもってさらに、
今週の土曜日(6/18)まで、同店にて11-12AWのコレクションの予約受注会を行っております。
11-12AWの服が全部そろっているわけではありませんが、たくさんの生まれたての服たちが
お待ちしておりますので、近くにお住まいの方、付近にお越しになる方は是非直接、
服を手にとっていただければと思います。

それでは皆様、よろしくお願いします!!

ALIGHT  香川県高松市田町3-15佐野ビル2階 営業時間13時~20時 定休日火曜日  

http://blog.livedoor.jp/inori2006/
 

2011年5月25日水曜日

何かを好きということは希望である

 

  
  展示会にて服をご覧になっていただき、皆様ありがとうございました。


  今回のコレクションの服の制作は大体2月中頃からスタートしました。前にも書いたように、その段階で

 ある程度デザインが固まっていたのでスムーズに仕事を進めることができていました。


  そして3月。


  あの地震以降、東京はそこまで不自由なく生活できましたが、人々の心は揺れ、硬くなり、

 不安や焦燥感といった闇に街全体、日本全体が覆われ、コンビニやスーパーから食べ物がなくなり、

 街は暗くなりました。いつもは満員の電車に乗ればそもそも人が少なく、笑顔もない。みんな硬い。

 明らかに暗く重苦しいものに人間全てが覆われていました。


  このような状況において、「僕の服は世の中に必要とされるのだろうか」という根源的なことを考えず

 にはいられませんでした。考えてもしょうがないのかもしれませんが。

 
もちろん、考えているだけでは答えは出ません。世の中が暗くなるのであれば、
自然、自分自身も含めた大小善悪色々なものが見えにくくなります。
ならば、暗く、闇に覆われてしまった分、
僕自身はつよく明るく表現しなければ世の中から見えなくなってしまうだろう。 
 
これまでよりもつよく明るくということを意識し、そのためにはどうしたらいいかと考え、
できることをやることにしました。 身の回りの環境も変化させていき、やたらと気の合う
新しい仲間と出会うこともできました。やれるだけやって、その先に何がみえるのだろうか。

あの3/11から展示会まで大体2ヶ月ほどありましたが、このようなかんじで世の中、
そして自分の中をおおっていた暗く、不透明なむかつく黒と対峙してきました。


 



そして、展示会。

たくさんの笑顔を見ることができました。遠くからわざわざ来てくれた方もいました。
色々な方とお話をすることができました。 よかった。とても楽しかったです。 

このような状況だからとか、世の中に暗い影が落ちている、とかではなくて、
そもそも服が好きな人は何が起ころうが服が好きなことに変わりはないのだ。

何者も、何かが好きであるという気持ちをそう簡単に変えることはできないのだ。

だから、僕は自分の服がもっと自分達の服であるよう、磨きをかけていけばいいのだ。
何かが起こり、人の心が暗い闇におおわれてしまうこともあるでしょう。
それならば、そういう人にも届くような、もっともっと素晴らしい服をつくれるようになればいいのだ。今はそのために生きろ。

黒いもやでみえにくくなってしまっただけで、その人の中にある何かを好きという気持ちは
消えることはない。存在しつづけるのだと思います。

何かを好きであるという心は、表現される人にとっても、表現する人にとっても
希望そのものなのである。

そしてみんなひとつひとつ、一歩一歩、たくさんの希望とつながっていければいいのだと思います。

ありがとうございました!!





 

2011年4月25日月曜日

表現における満足

先日、このブログで書きましたが(2/23 "今を生きる、時をこえる"の記事)、

人それぞれしょぼかろうがかっこよかろうがうんこだろうが、
どれだけ見えてるかの違いはありますが、各々世界をもっています。
こんな僕でも自分をみつめていることで僕自身の世界はじんわりみえてきます。

そして、そのみえてきた世界をひろい上げ、そいつといっしょに服とか絵を考え、表現していく。
どこまでやれてるのかは分かりませんが、いつも大体そんなかんじにやってます。

そうしてデザインし、納得し、つくったものは素晴らしく、理想的であり、大変満足である、
はずなのですが、実際のところはつくってもつくってもその時は納得してつくってるのですが、
ある程度満足もしているのですが、時間が経つにつれて満足できなくなってくる。ときにはなん
だかむかついてくることすらある。それで、より満足できるもの、よりいいものをつくろうと気合い
入れる・・・を延々と繰り返すといった具合です。

こういうかんじの人って、僕以外にもたくさんいるんじゃないかと思います。
自分をフルで出して、本気で取り組めば取り組むほど、客観的にみたら前よりも良いと
思える仕事をしているにも関わらず、なぜだかよくない所とかがたくさんみえてきて、
自分の仕事になかなか満足することができない。

確かに、より良いものをつくっていく、より良い仕事をしていくという姿勢は基本であり、
大切なことです。満足できないからこそより深い満足を目指し、その繰り返しの果てに
ゾッとするようなあついものができることが多いのだと思います。

では、なぜ、満足できないのか。

これまでは「そういうもんなんだろうな」ということで、なんとなくすましてきましたが、
せっかくなので深く考えてみました。

まずパっと当たり前に考えついたことは、まだまだ発展段階であるがゆえであり、
表現力不足や技術力不足によるものがあります。
そりゃそーだ。未来の自分の能力と比べると、今の自分はどうしても未熟な部分が
ないわけありませんので、満足できない大きな要因のひとつであるといえそうです。 
(でも、今のほうが未来より良い部分も必ずもあります)

そして、 これはああっ!! と思えたもうひとつ。

それは "僕が僕自身に対して不満足だから" という答えをみつけました。
いつも楽しくだとか、ポジティブにだとか言っててあれですが、特に自分のブランドはじめた頃から自分のことを無駄に悪くみるというか、変にダメな人(実際だらしないですが)とみるくせが
あります。

自分のことをイマイチ好きになれない。
そんなやつがいっちょまえに自分を表現したもんだから、そんなできあがった
自分にちかいものに対してどこか満足できないというのを感じ取ってしまうのかもしれない。
ひとりで。

でも、その満足できないことが、より良いものを生み出そうとする原動力でもあるのです。

逆に、自分のことが大好きで、自分に満足している人は、そんな自分を表現できたとき、
とても満足できるのだろうなと思いました。あくまで想像ですけど。

なるほど、満足できないからといってそれが必ずしも悪いということではなく、
より自分を自分に対して表現できているということなのかもしれない。
こんな僕が自分という中から何かを表現していくかぎり、もしかしたら一生満足することが
できないのかもしれない。一生、まだまだだ、より良いものより良いもの・・・
とか考えつづけなければならないのか。

大いにけっこう。理屈ではない。
その時々、一生懸命に自分を表現しようとすることが大きな一歩であり、喜びであり、
大切なことなのだ。うっしゃああ




2011年3月28日月曜日

2011-12秋冬コレクション

 

 


画像拡大 → http://www.aleaders.jp/usr/harukakimie/2011-12sAWscollection.jpg





はるかきみへ



2011-2012 Autumn & Winter Collection



「dress」



2011年5月9日(月)~5月12日(木) 11:00-19:00 展示形式にて発表します



 会場 : haus & terrasse 3F



 一般の方も展示会期間中のご注文に関しましては割引価格にてお受付いたします。


 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。





 

2011年3月14日月曜日

生きるぜ

 

3月11日。地震。

誰もが自分には何ができるのか考えたと思います。
色々考えた結果、僕は特別何か難しいことをする必要はないと思いました。それよりも、
今ある環境で、今より少したくさん働いて、より質の高い仕事をして、その分、できるだけ
たくさん募金などをするのがいいのではと思いました。 

そして、そういった気持ちを地震直後の今だけでなく、ずっと持ちつづけることが大切なのだと
思います。

復興には長い時間と、とてつもない額のお金が必要であることが予想されます。
今後何が起こるか分かりませんが、この地震で僕はミシンが落ちてぶっ壊れたくらいで、
これまでどおり生きています。働くことができます。働くことができるんだから、決して
無力ではありません。地震の被害に対しても。

だから、最大限自分のやるべき仕事をしたいと思います。気合入れて仕事をした分、
ささやかなことですが、少し多めに募金などのかたちとして届けていきたいと思います。

そして、もうひとつ大切なこと。この気持ちを持ちつづけること。
最初にも書きましたが、復興には長い長い時間がかかります。こういった思いやる気持ち
を、災害の直後だけでなく長い時間持ちつづけることは、実はけっこう難しいことなのだと
思います。だから、できるだけ忘れないように心がけることが大事だと思います。沈んでた
まるかっつーの。

痛みを忘れずに、自分の道からぶれずにより強く生きていく。

こういったシンプルなことが大切であり、それで十分なのかとも思います。無力ではない。
とにかく自分がやるべきことをやるのみです。 



2011-12秋冬展と通販についてのお知らせ

 

<はるかきみへ の2011-12秋冬コレクションについて>

5月9日(月)~12日(木)の期間、渋谷のhaus&terrasse 3Fを会場(下記リンク参照)、
として、2011-12秋冬コレクションを展示受注会形式、入場自由にて発表する予定です。

後日、改めて当ブログにて正式に告知させていただきます。


   haus&terrasseホームページ

  http://defcompany.co.jp/hausandterrasse/terrasse/forrent/index.html



<通販について>

現在、大元のショップのparco-city撤退に伴い、はるかきみへの通販が停止状態となっており
ます。今後(4月~5月辺り)、別サイトにて通販ページを立ち上げます。
知らせががおくれ、又、ご不便をおかけしてしまい大変申し訳ございません。

2011年2月23日水曜日

今を生きる、時をこえる

 

 
      
   すごいすごいすごいすごい昔たくさんの星ができて 

   すごいすごいすごい昔地球ができて

   すごいすごい昔猿が人になって すごい昔日本にも人が住み始めて

   百年位前おじいちゃんが生まれて 70年位前親父が生まれて 

   65年位前戦争が終って親父もなんとか無事で 60年位前、おかんが生まれて 

   30年位前僕が生まれて  26年位前はじめて絵を描いて(カブトムシ) 

   25年位前よく親と手をつないで踏み切りまで電車を見に行って

   21年位前漫画家になったつもりで絵を描きまくって 

   20年位前キャプテン翼に憧れてサッカー少年になって

   18年位前スラムダンクに憧れてバスケはじめて 15年位前思い切って告白してふられて

   14年位前いつも友達とぶらぶらしてて

   13年位前思い切って告白してふられて、何もしないでぶらぶらしている自分を考えるようになり

   
 
   13年位前とりあえず何もしないでぶらぶらしてるのはかっこよくないと思いバンドをはじめ

   て(イエモンに憧れてました)ライブをやってみて妙な満足感があり  

   12年位前、バカだったけど大学受験やりきってはじめて目標に向かっていく喜びを知って

   11年位前、大学入ってみたはいいけどやりたいことがなく色々物足りなくて悶々としてて
    
   11年位前、ようやく好きな子とつきあえたはいいけどカラ回りしまくって
 
   11年位前、なんか色々くやしいし情けないし物足りないから、とりあえず何かしようと思い

   わりかし興味のあった服づくりの勉強をはじめてみて 

   10年位前、免許とって車で海とか山とか湖とか心霊スポットとかみんなで色んな所に行きま

   くって。。。


                      キリがないのでとばします


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   ここ最近デザインすることが楽しすぎて 

   ここ最近電車に乗らずに都内をのんびりバスで移動することにはまりつつあり 

   昨日、あるドラマを観てたらある女優が可愛いすぎ、さらにヤバイ曲を発見してテンション

   上がりすぎてカラ回りして、気を取り直しつつ 今、このブログを書いています。

       
        
   長くなってしまいすいません


   人にとっての‘今’ってどのようなものなのでしょうか。

 
  今って、‘今’この瞬間という点のようなものであるかんじがしますが、

  僕はそうではなくて、上で書いたようにひとりひとり微妙に違う形をした、無数の過去でで

  きた長い長いぶっといニョイ棒のようなものだと思います。その先っぽを一般的に今ってい

  うだけであって。

  だから、今には過去っていう本当はがっしりしていて心地良くて頼れるものがいつも、だれ

  にでもくっついているようなもんなんだと思います。


   何かに感動しているとき、高いモチベーションで何かに集中しているとき、それを感じるこ

  とができるはずです。 何かを見て、何かを聞いて感動しているとき、今その瞬間が感動し

       
  ているわけではなく、それぞれの長い長い、複雑に単純に大雑把に繊細に絡み合った過去の

  あなたの経験や出会ってきたもの、印象が感動しているのだと思います。


   だから、過去の自分A過去の自分B過去の自分C・・・と自分はいっぱいいるわけで、

  今の自分だけでなく過去の自分も楽しくなるようなことをたくさんして行きたいと

  僕は思います。今の自分だけでなく過去の自分もふるいたつようなことをして生きていこう

  と思います。できるだけたくさん。過去は過去で終わりではありません。少なくとも僕は過

  去を振返りまくってます。決してすごい過去ではないですが



   どんな過去もこの先ずっと続いていくものです。過去は今であり未来です。 未来の中の

  たくさんは今すでに存在しています。大切なのはそのひとつひとつの過去を感じながらの今

  であるかどうかだと思います。そして、その過去を知っているのはその人だけです。それが

  その人の世界です。その世界に人は感動するのだと思います。



       

2011年1月22日土曜日

恋するドレス

       
     



あけましておめでとうございます。
すでに一年の18分の1が終わってしまいました。仕事は終わっていません。
はやい。はやすぎます。時間たつのはやすぎませんか?そんなになまけていたわけでは
ないのに、かなりテンパって仕事しているような気がします。常にまったりじっくりと仕事を進めていきたいのですが、特に納期前のこの時期はてんやわんやしてしまいます。 
でもなんかいつものことだし、カラダ張ってなんぼのもんじゃい。 

仕事をしてるってありがたいことなんだ、そこ忘れんなよヨコタ。

さて、次のコレクションについて。前にも書いたように、去年の11月から毎日少しずつデザインを
進めてきたわけですが、あつい、アツいですね。あついあつい。

予定では4月の中旬か終わりごろ(もしかしたら5月入ってしまうかも。。。)に、東京の
どこかで展示受注会を行います。今回はどこか小さなギャラリーでも借りて単独でまったり
やろうと思いますので、一般の方も入りやすいかと思います。興味のある方は是非服を直接手に
取っていただければと思います。僕はたぶんひとりでボーっとつっ立ってることが多いと思われますので、それっぽいのがいたら適当に声をかけてください。

日程や場所は詳細が決まり次第このブログでもお知らせします。

テーマは「ドレス」です。なんでってドレスが好きだからです。
ひたすらドレスです。ドレスだらけです。シャツもドレスです。カーディガンもドレスです。
スカートもドレス。ドレスはドレスです。
全部ドレスです。 うそです。そうじゃないのも少しはあります。 でも、ほとんどドレス。
恋するドレス。かわいくかわいくてかっこよくって人なつっこくて繊細で、洗練されてるよ
うでやっぱり荒削りで、大胆で大ざっぱで 天然でやぼったくてかわいくてバカっぽい、思わず
ひとめぼれしてしまうようなドレス。なんかアホっぽいな

そういう服をつくるにはどうしたらいいのだろうか。 ひたすら服のことを考える。夢の中
でも考える。。。今までもけっこうそんなかんじだっただろ。これ以上どうしろというのか。
死ねというのか。 現状維持か、さらに一皮剥けれるかどうか。ここに新たなボーダーラインの
ようなものがあるのだろう。そのラインをとびこえて、なお嫌いにならずにやっていくには、
もっと好きになるしかありません。もっと好きになるしかないでしょう。 

もっと好きになるにはもっと好きになるようなものをつくれるようになること、これが一番
です。もっと正直になり、じっくりどっぷり服にはまりこむ。絶対にどこかにあるはず。

さがせさがせもっとさがせみつけだせ。

そしてこの先にひろがっているであろう、まだ現実には存在しない自分の新たな世界をイメージ
しつづけれるかどうか。
世間の常識とか一般論とか他の人がどうとか関係なくて、そういった世界があると思っていれば
それはどこかにあるわけで、あとはどうにかして他の人に伝えられるように現実に引っ張り出す
だけです。 

逆に、そんな世界はもう想像できない、そんなものは存在しないと思ったらそのとおり
そんな世界は存在しないわけです。 その人の自由です。
    
つまんない服なんてどっかいけ。何も感じない服なんて死んでしまえ。本気です。